田舎へ行くと牛を何頭か連れて餌場へ行くのでしょうか、牛追いの女性や子供たちをよく見ます。この女性は顔や首筋を強い日差しから守る日除け付の帽子をかぶっています。彼女は親牛につけた紐をもっていますが、子牛はひもなしです。でも親のそばから離れず勝手についてきます。
カンボジアの牛はこのような白い牛か、たまに少し茶色がかった毛色のものばかりでほとんどが肉牛だということです。日本の牧場にいるような白黒ぶちのホルスタイン乳牛はめったに見たことがありません。スーパーには牛乳も売っていますがカンボジア人は牛乳アレルギーの人が多いと聞いたことがあります。だからあまり乳牛は見ないのかもしれません。今は雨期で毎日午後に短時間のスコールが降り、緑も豊富で牛も少し太
ってきました。私がカンボジアへ来た5月は乾季の終わりで、郊外は白っぽく乾燥した荒れ地で草もあまり生えておらず、牛はあばら骨が見えるほどやせていてびっくりしました。こちらの牛肉が歯ごたえがいい、つまりかなり固いのは納得です。
主要幹線道路や郊外の生活道路も牛に占領され車が立ち往生することもあります。でもクラクションを鳴らすと牛が慌てて路側によけるのにはちょっと笑えます。