11月13日の水祭り初日、プノンペンを流れるトンレサップ川沿いに整備された公園のような遊歩道へ自転車で行ってみました。川では恒例の70人もの漕ぎ手が乗る大型ボートの競技会が行われ、多くに人が全国から集まります。観光客相手の露店や物売りもあちこちに商品を並べています。
風船を持った小さな女の子が私の近くでうろうろしています。その子の様子からこんなにたくさん風船を買ってもらえる子のようには見えません。まだ学校へ行くか行かないかくらいの年のようだからきっとお金の勘定はできないでしょうし、肩からお金を入れるポーチも下げていません。そうするとお母さんの商売の手伝いで風船を持たされているのでしょうか。でもボート競技に気を取られていてお手伝いを忘れているようです。
そろそろ帰ろうかと思って自転車を見ると、その女の子が私の自転車につかまってまだ川面を見つめています。私は帰るに帰れず、女の子が行ってしまうまで、もう少し競技を見ることにしました。